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reformation

 

金や力だけでどうにかなることが世の中には多すぎる。

そのことが私を勘違いさせたのだろう。推して知るべしだった。

私にはキンバリーが必要だった。当然キンバリーの幸せも願っている。
何不自由無い生活をさせてあげられるはずだ。
その思い込みから他人の幸せを推し量ってしまったのが最大の間違いだった。

思えばキンバリーは、家柄も地位も捨てシスターという聖職を選んだのだ。それは彼女にとっての幸せというものだろう。
なぜこの道を選んだのか聞き忘れた。まあいいか。
人の価値観など量れるはずもないのだ。他人なのだから。
だからこそ、わからないからこそ私たちは思いやれるのかもしれないと今は思える。

私に神はいなかった。自分が神にでもなったつもりだったのか。
財産や身分という虚飾のメッキが剥がれ落ちた今、自分をはるかちっぽけに感じる。
神が見たら笑うだろうか。
いや、だが少なくともキンバリーは笑わなかった。
そんな人を、私は手中にしようとしていのだ。身に余る話だ。
そんな人、だから惹かれていたのかもしれない。

私はどう生きればいいんだ。
父君には悪いが、私にも変革の時が来てしまった。
とりあえず今は、祈ることで答えが見つかるような気がする。
もう一度行ってみるか……今度は拳銃を置いて。

17:00 ゲスト モンティ・アーチボルド・ケラー comments(0)
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